diaryworksprofile

2007年
7月29日

ゆるく読み終えたアフターダークの起承起承

村上春樹の『アフターダーク』
村上春樹の中では結構新しい小説で、細部の描写もイメージしやすかった
主人公は19歳の女の子 多感で強くて弱い時期

雰囲気とか気持ちの説明とか、情景とか、やっぱりさすが村上春樹節で、ひきこまれるものがあった 今回は暴力は少しあったけど性描写も無く、その割にはパンチも効いてた

ただオチがないねん・・・・
ほんま、予想はしてたものの、おなじみの尻切れ(×_×)
ええぇぇぇぇ〜、そこでおわんの〜っ!!?
結局なんやってん?

それは想像にゆだねるってことか?

否!

たぶん春樹は面白い行程は作れてもオチが考えられへん人なんや
でもおもろいしええやろ?という姿勢

それも否!

物語なんてオチがあってこその面白味
つまりこの作品は糞

おなじみの、起承転結とはいかない春樹作品でしたw

2007年
7月22日

時をかける少女と高校時代の回想

昨日、もちろん見逃さずに観た、『時をかける少女』
予想以上に、めっっちゃ良かったなあ これは★4つ半!

元気いっぱいの女子高生、主人公マコトの、切ない青春が観ていてジワーンと来るような、余韻の残るアニメでした

実際この原作が描かれた時代とか、映画が撮られた時代より、景色も台詞の一言一言も今風に創られてて、出てくる男の子もかっこ良く(←これ重要)感情移入もしやすくて、自分の高校時代を思い出したりした 個人的に貞本義行の描く「かっこ良い男子」は、かなりいい味出してると思う それは貞本義行の描く女の子よりもより現実味があって、実在してそうで、色気がある(と思うのはあたしが女やからかいな?)
いやしかしあたしはあんなあまずっぱい高校時代無かったな〜ッ!タイムリープしてもう一回やりなおしたい 定期テストと受験は二度と嫌やけどね

テーマであるタイムリープ(時空を行き来する事)に対しての感想より、全体的な雰囲気とか、何より主人公の切ない恋とか、夕焼けとか、そういうのがグッときた

グッときた!!

ただCMはどう考えても多すぎ(T∀T) 
忘れた頃にCM無しでもっかい観るとしよう

2007年
7月11日

家族八景 他人の心を観る事が出来るある少女の物語

小学校の時に先生に話を聞いてから、ずっと気になっていた小説『家族八景』
ようやく読破

人の心が見えてしまう、家政婦業の少女七瀬が主人公
表面とは裏腹のドッロドロの夫婦間の感情、あらゆる人の自我とそれを維持するための精神構造、嫉妬、怒り、自覚に至らない深層心理・・・

多分誰もが持っていて、でも直視したくないような人間の汚い部分を、ありのまま見せちゃいました〜みたいな、そんな小説
怖いもの見たさが後押しして、めっちゃ面白かった まあ数カ所矛盾が気になった部分はあったけどー

読みどころは、どの種類の人間の精神も、リアルに描かれてるとこ
あたしなら、自分に近い精神構造の人とかの事は表現できても、自分と全く違う人の気持ちは想像の域を越えへん
筒井康隆にとって、家族八景で描いた人物のうち自分自身と近い人とか居るんかな
自分自身と違う人の事まで、あんなリアルに書けてすごいな

とか、話の筋とは関係ない部分が気になったりして...

とにかく興味深い作品でした

2007年
7月03日

尊敬すべき故人が残した笑いと頭の中のカユみ

今日読み終えた、中島らも著の『頭の中がカユいんだ』の話
らもは、『頭の中がカユいんだ』について、読者のためじゃなくて自分のために書いたと言っている
自分のために書いたのがこんなに面白いなんて天才丸出しやなあ

『頭の中がカユいんだ』は、結構ダークな背景描写もちらほらしつつ、でも読んでるとめっちゃ笑ける事が多くて、2回程爆笑を押さえるのんに電車の中で必死になった
そんな中でも、深く心にめり込んできた文章があった(以下抜粋)
「酒も煙草もやらずに、
毎日五キロのジョギングやってますという人はたくさんいるだろう。
ジョギングをしていると、段々に陶酔状態になってくる。
「ランナーズ・ハイ」というのだが、これは脳中に
モルヒネに構造の酷似した成分が作り出されるからなのだ。
ジョギングなどは靴が減ります、と言って
貯金通帳の数字をひたすら眺め続けている奴もいる。
「一日一善」に固執する奴の精神構造というのも、
完全に中毒者のそれだ。
要するにみんなラリってる。
ラリってる中で一番たちの悪いのは思想と宗教にラリっている奴だろう。
ああいうのは僕はこわい。目がすわっている。
睡眠薬の方がまだずっとマシだ。
自分がラリっているのがわかっているからだ。
結局、人間はどっかにポッカリとばかでかい穴があいているのだ。」

人間はボッカリとあいた穴を埋める為に、何かにハマったり生き方に固執したりするのじゃなく、ボッカリ穴があいてるせいで、何かにハマったり固執したりせざるを得ないんかも

その現象から逃れて生きていく事はできるのかな・・・
できひんやろな〜
その人がその人であるために、その人がその人である以上、やっぱり人間はどっかにポッカリとばかでかい穴があいているのだ

うーん、納得!