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2007年
9月18日

『スカイ・クロラ』ある死なない飛行機乗り達の物語

I.Gでのアニメ化に向け、早速読んでみた、スカイ•クロラ

いつかの時代の、たぶん未来の、飛行機乗りの話
戦争なのか、戦争のショーなのか、勝ってるのか負けてるのか、何故戦ってるのかはっきりしない設定で、主人公カンナミユーヒチは敵を撃墜し殺戮を繰り返す
カンナミも、カンナミを率いるクサナギスイトも、どこか冷たくて何となく闇を背負っているような、そういう空気の中で物語はほとんど説明のないまま淡々と進む
そんな中、カンナミは、クサナギスイトも自分と同じ人種、「大人にならない永遠の命を持った子供」キルドレであることを確信していくー
死ねないカンナミ達は、人生をどう受け止め、自分が自分であることをどんな風に自覚しているのか・・・

この物語は基本的に説明が無い そういう姿勢も微妙なバランスも攻殻機動隊と似通ってるね 今更元ネタを知った感じ
内容としては、最後まで退屈することもなく、ソーメン食べるみたいに読めたけど、何かいまいち・・・
たぶんそれは謎が謎のまま終わってるからと思う
続編の『ナバテア』でも謎は明らかにならへんらしいし

いや、別に明らかにならへんくてもええねんけど、もう一歩踏み込んだ「あーそうなんや」っていうくびれがあってもええんちゃうかな 

ただ、カンナミという主人公にはちょっと惹かれた
(貞本義行が描いたらめっちゃ素敵ボーイになりそうな・・・あ、どうでもいいね)
彼自身が作品自体の空気感そのものやと思う
その魅力が、この作品の魅力

これを押井守がどう描くか やっぱり楽しみ

2007年
9月17日

初めての森博嗣『すべてがFになる』読了

「はじめから完成されていた作家」と言われる、森博嗣
この人の本を読みたい、と思った理由のひとつに、この人自身への興味があげられる
だって国立N大学助教授として「粘塑性流体の数値解析手法」(何それ?)を研究する身でありながら、1996年の小説家デビュー以降100冊を裕に超える秀作を出し続けているなんて、”すごいひと”であることは間違いなさそうやし?

今回読んだ、『すべてがFになる』は実はデビュー作で、この作品でメフィスト賞を受賞している 内容は、密室殺人系の推理小説

ぶっちゃけ推理小説ってあたし自身はそこまで好きな類ではない でもこの本が、まだパソコンやネットワークが今程浸透してなかった時代に書かれたって思うと、賞賛に値する 現在の感覚で読んでも、物語としてもしっかり面白かったし 人間の感情の描き方とか、あんまりパッとしいひんかったけど、ま、推理小説やしね 

この人の『スカイクロラ』ってゆう作品が2008年、押井守監督でProduction I.Gにて映画化される!
これはめっっちゃ楽しみ

待てないので次はさっそく『スカイクロラ』を読んでみようと思う 
今回は原作を先に知るパターンで・・・

2007年
9月05日

養老孟司『死の壁』


普段、多くの人は「死」についてあんまり考えへん
医療も発達して、いつしか人間にとって死は別世界の事のように遠くなった
この本は、死について一度よく考えてみる機会作りとしてはなかなかいいと思った

日本では脳死は問題になるけど妊娠中絶はならない 欧米はその逆
国によってそれぞれの問題の重要度は別であり、そんな観点からも日本という国の死についての考え方が浮き彫りにされていた
また、東大の医学部で解剖学を学んでいた筆者ならではの、死体という物体へのリアルな感覚でもって、人間の致死率は100%であるというゆるぎない事実についてわかりやすく独特の観点から説明してくれている

そう、人間の致死率は100%!
当たり前の事やけど、その事を頭で理解するだけじゃなく、感覚でちゃんと自分の事として理解できるように、でも前向きに生きて行くのが、理想的

人の死は観る事ができても、自分の死は観る事は無い(死後の生を信じる信じないは別として)
つまり、自分の死は、無だ

でもじたばたする事はない
死は自然な事


うまく言えへんけど、「死」が怖い事には思えなくなるような、そんな本でした

2007年
9月02日

劇場版エヴァンゲリオン 序 

待ちわびてたわけでも何でもないけど、早速観てきた
第6話までの、TV版エヴァンゲリオンで言うところの一番ストーリーに破綻の無い部分のリメイク(?)
映像は見応え十分、とくにラミエルとの戦闘シーン!これは大画面で見る価値あり

でも、話のしょっぱなの、シンジがいきなり呼び出されて、いきなりエヴァに乗れと言われて、(ここまではまあわかるけど)いきなりミサトに「自分から逃げちゃだめ!」みたいなことを言われるシーン、めちゃくちゃ萎えた
入れへんねん、その不自然な台詞と展開 どうせならそういうとこももっと直してほしかったな・・・
ただ、それでも終わりまで飽きさせへん迫力はあったから救われた

今後の続編3作で、一体どんなストーリー展開になっていくのかは知らんけど、すでにあるエヴァのグダグダなまとまりの無さはなんとかなるんかなあ
「まごころを君に」の巨大綾波レイの血痕がすでに月あったり、カヲルが既にシンジを知っていたり、時間軸のゆがみがあるっていう設定なんは確かみたいやし、今後前作からどう変わって行くのかちょっと気にはなる

まさかまた世界観だけでエヴァの色々な謎が解ける事も無くこのまま雰囲気で終わったとしたら、もう庵野秀明はエヴァで何がしたいのかわかりません
エヴァンゲリオンって、庵野秀明は「あんまり落ちとか意味とか考えずに世界観だけで作ったアニメが凄い受けてしまってラッキーでも終わりどうしようまあいっか」っていうノリのような気がして成らない あくまでもあたしの見解やけど・・

この流れをもっと抜け目のないアニメに仕上げてくれる事を望む!
そしたら世界観、映像、キャラクター、ストーリー全部に魅力のある映画に絶対なると思う