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2010年
1月27日

東野圭吾『白夜行』『幻夜』

東野圭吾にハマってかれこれ半年位になるか、その期間あたしが読んでた本は1Q84を除いて、オール東野圭吾で、人気があるやつから15冊くらい立て続けに読んだ
正確にはハマったというより、後腐れも無くて暇つぶしにぴったりのライトノベルで、その割に先が気になって面白く読めるというお手軽感で、ついつい読んでしまったという感じ

どれも秀作ぞろいやってんけど、特にあたしが推すのは
「白夜行」と、その続編である「幻夜」の二部作!

どちらもある美しい魔性の女を取り巻く出来事とその女の恐ろしさを描いてあるんやけど、「白夜行」の中では、すべての黒幕はその女やっていう事を暗にほのめかしてるだけで、断定はしてない 
それが、「幻夜」の中ではそのおおっぴらに「白夜行」と同一人物と思われるその魔性の女の怖さを描いていて、最後ショッキングに幕を閉じるまでかなり引き込まれた
実際こんな怖い女居るか知らんけど、これに近い女性は存在するんちゃうかな
もしかして東野圭吾自身がこういう女の人を実際知ってるんかなあ
そんな風に思えるリアルさもあって、めっちゃ面白かった
とわいえこれで終わってほしくはない感じのラストやったけど・・・

これ続編ないのかな
解説ページで続編の構想はあるみたいなこと書いてたけど、それなら是非出版してほしいなあ
期待して待ってみようっと

2009年
8月04日

『サマーウォーズ』を観た

そういえば二ヶ月以上もブログの更新が止まってる・・・
その理由は、最近すこぶる体調が悪いからで、さらにその理由のひとつはこの二ヶ月(3年ぶりくらいに)死ぬほど忙しかったから いや〜死ぬかと思った
元々あたしは忙しいのが得意じゃない ノルマとか用事とかそういうのをがんがんこなせるほどスペック良くない そんなあたしが身の危険を感じるほどに忙しかった あたしのやりたい事はほぼやらんでもいい事なので、やらなあかん事でいっぱいいっぱいの毎日は本気で辛い 毎日毎日仕事や用事でめちゃくちゃ忙しくしてらっしゃるアナタ!一体いつどうやって息抜きしているのですか?

というわけでエヴァンゲリオンの破を見ても本を読んでも新しい都道府県キャラを作ってもUPに至らずやったけど、『サマーウォーズ』に関しては書いてみようかな、と思って久々に筆、じゃなくてキーボードを取った

前の日記でも書いたけど『時をかける少女』が予想以上の出来上がりやったから、期待値は高めで観賞

一言でいえば、突っ込みどころ多いけどそれをカバーできるレベルの絵的な面白さがある秀逸な映画 でした

巨大SNS、「OZ」の中でのアバターのデザインは、OZの世界観が良く出てて見入った 特に侘助が作ったラブマシーン(やったっけ?)の、初めの方の観音様っぽいアバターはかなり良かった あれは良かった あれがあったから良かった カイカイキキのギャラリーを飾ってるようなので観に行ってみよっと

突っ込みたくなる設定は多いものの、やはり貞本義行のキャラの魅力に救われてる!夏が似合う! 侘助おじさん、加持リョウジなみにかっこよすぎやけどそれがいい 神木隆之介はさすがにエヴァを実写化するなら・・のシンジ役にぴったりなだけあって、君一人実写で出演しててもなじんだんちゃうかー言うくらい、ビジュアルが貞本義行キャラにハマってる(声は可も不可も無く)

ただ、主題歌が・・・・
これがこの映画で一番惜しかったとこちゃうかな、と

なんで山下達郎やねん・・・
監督がファンらしいが、いやいや、この映画には合ってないやろ
というよりもっとぴったりの音がきっとあったはず!こういうちょっとこじゃれたアニメ映画は特に、サントラはものすごい重要やと思う
『時をかける少女』にしても、『パプリカ』にしてもビタッと合わせてきてるのに、この映画は、あたしの感覚で見るとそこが勿体無かった
同じように感じた方、いらっしゃいませんか?きっと逆に、「山下達郎よかったよ!合ってるよ!」という人も居るやろうから、こればっかりは人によりけりやろうけどー

エンドロールでちょっと萎えたなあ

2009年
2月12日

『007/ 慰めの報酬』を観た

久々に行った映画館で観たのがコレって、つくづくあたしの趣味ってベタやなあと実感

『カジノロワイヤル』が予想以上におもろかったから、これもいけんちゃうん?っていうアンパイを選んで、わざわざ大画面で体感してみた

感想はズバリ、普通

なんかあれやね、この話は言うなればボンドとボンドガールの復讐劇なんやけど、ちょっとボンドガールに感情移入するための時間がなかったというか・・・
ぶっちゃけ、君の復讐に興味ないんだよね的な
アクションはそれなりにハラハラギラギラやし、トムフォードのスーツをビスィッっと着こなすボンドもPRADAのドレスをまとうボンドガールも乙でよろしい

そのベタなオサレアクションな感じを楽しむには悪くないけどねー
でもねー

前作の方がよっぽど面白かったかな
次回作に期待

2009年
2月12日

『バベル』を観た

モロッコ、メキシコ、アメリカ、日本を舞台に、ブラッド・ピット、役所広司らが演じる人物が、それぞれの国で、異なる事件から一つの真実でつながっていくー・・

役者がブラピ、役所広司、菊地凛子とかの演技派揃いで、前から気にはなっていた映画 役所広司なんか、ちょっと出るだけで「クソ映画」を「ぱっとしいひん映画」レベルに引き上げるほどの力量のある俳優やと個人的に思うし

旧約聖書の何章だかで語られる、
人々は天まで届くバベルの塔を建てようとしたが神はそれを快く思わず、人々に別々の言葉を話させるようにした。その結果人々は統制がとれずばらばらになり、全世界に散っていった。
ていう章のタイトル通り、登場人物それぞれのdiscommunicationを描いた作品

完成度で言ったらたぶん高い方の映画やと思った
菊地凛子も演技うま過ぎてびびった
ただ、好きかどうかと言われると、正直あたしは・・・う〜ん・・・
何がいやって、最初から最後までず〜っと続く独特の緊張感
「あ〜また嫌な事になるんちゃうか、ほらなった!え?さらに??まだいくか!?ぅわ最悪の展開やなあ・・・」
ほんまこの繰り返しやねん!嫌な予感が大体当たるねん!
見た後くら〜い気持ちになって、中和するために録画してたリンカーン見たもん
その上あたしは今度東京に車で来るお父さんとお母さんと犬の事が心配になって、「お父さんもう歳やし事故ったりしたらどうしやう・・・」と心配なって、家に電話したもん

・・・そういう映画やった

ぐったり疲れた

やっぱ明るいののほうがええわ

2009年
1月12日

wipeout HD

昨日あたしは大学時代の友達と新年会で飲んで酔っぱらった後、
レースゲームwipeoutのPS3HD版が面白すぎて旦那と朝まで堪能し、先ほど起床

そしてこれからまた始めようとしています
これでニートにはならないけれど、確実に明日の業務に支障をきたすくらいにはなるねw

これPS3版もデザリパが絡んでんのかな?みるからにThe Designers Republic色ではあるけど

wipuoutのテクノは最高!!!
しかも好きな手持ちのCDの音でプレイすることも可能ならしいから、卓球とかいれてみようかな
とにかくテクノ好きの単細胞にはもってこいのゲームやと思う
レースゲームとしてはあたしの中ではマリオカートとある意味張るレベルの面白さ★

まさにまさに!!五つ星☆☆☆☆☆!!

しばらくハマりそうです
wipeout.jpg

2008年
12月19日

STAR WARS エピソード3

StarWars エピソード3を、初めて見た
旧作品4、5、6へとのつなぎ部分にあたる物語の鎖的位置の最新作であり、今んとこの最終作
町並み、登場する生き物、乗り物も全部旧作品より過去の話とは思えないほどの洗練されたデザイン、んで宇宙生命体達も進化したのか退化したのか、形状の種類が豊富であるうえ動きもなめらかでありました マスターヨーダの俊敏っぷりもはんぱないしなね
やっぱ金かかってるなあ

とにかくメカニックデザインはかっこいいと思った あと独特の町並みも大好き
アナキンはむかつく奴やけどユアンマクレガーのオビ=ワンとナタリーポートマンのパドメがどっちも麗しかったのでよしとしましょう

しっかしナタリー!美しいぜ!
個人的にはエピソード2の方が美しかった気はするが、それでもあの華麗さはがん見せずにはいられないぜ!!
しかも彼女はハーバード卒な上6カ国語ほどを話すんだぜ!すげーぜ!!
その上めちゃんこ美人でモテモテだってんだから、ちくしょううらやましいぜ!

地球という、あたしと同じ星に同じ性別で生まれた同い年の女性
自分と彼女との気が遠くなるほどの格差に唖然
そして「あたしも頑張ろう!」と、思い立っていきなり英会話を勉強しはじめてみたりするリトル・イエローモンキーなあたし
でもそんな自分がちょっと可愛かったり、うふふ☆

すべてを持ってる人っているもんやなあ〜
と、映画とは関係ないとこで関心したりして


2008年
11月14日

靖国[YASUKUNI]

観た
速攻感想書こう書こうと思いつつ2週間がたってしまい・・・

靖国神社をめぐる色々な問題と、それに関わる人々を韓国人の監督が切り取ったドキュメンタリー

ネットでは編集に問題があるだのやらせがあるとかないとか言われてたりするけど、偏った思想の奇を垣間みるのが好きなあたしは(←それもまた偏った思想?)素直にある程度おもろかった
そりゃね、ドキュメンタリーってのは編集してる時点でフィクションにもなり得るから、あの光景を鵜呑みにするのは違うと思うけど

でもやっぱり靖国神社にいろんな不満を持っている人や、過激な右翼思考の人たちはたくさん存在してて、トラブルも起こってるって事は事実なわけで・・・
右翼の集まりの暴動とか、絶対関わりたくないけどたまたま見かけたらちょっと野次馬根性出したいかも
そんなあたしの欲求を安全に満たしてくれる映画でした

ちなみにまめ知識!
ダンナから聞いたんだが
「ラッパのマークの正露丸って、ラッパはもちろん日本軍のラッパで、正露丸っていうのは露西亜(ロシア)を征する丸っていう意味やねんでえ」
うそ〜ん正露丸って激右やん!と思った

2008年
10月27日

『蝶々の纏足』

山田詠美なんて久しく読んでなかったが、この本の事は結構よく覚えてた
「私」の心を束縛し、私の自由を許さない美しき親友えり子。ずる賢い彼女の支配から逃れるため、「私」は麦生を愛し、彼の肉体を知ることで、えり子に自由を奪われていた少女期からの飛翔を遂げる。

10年ぶりくらいに読み返してみて、当時とはまた違った印象
この話が秀逸な作品であることに今回初めて気がついた
なんつーかねえ、「女」やねえ
女のいや〜ないや〜な、でも女なら読んで誰もが理解もしくは想像できる主人公と親友えり子の関係・・・
あたしは今まで生きてきて、実際こういう気持ちを抱いた女友達は居てなかったけど、わかるで、その感じ
詠美女王様、すげえ 表現力が有りすぎて、めちゃくちゃ生々しく主人公の感情をトレースすることができた うるりら〜、しびれるぜハート
女の友情ってときにその根底にライバル心とかが絡んでて、実は相手の事だいっきらいやったりするんよねえ
あたしは元来、自分が嫌な感情持った女の子に対しては「あんたのこと嫌いやし興味もない」丸出しな態度をまんま出して、取り繕うことなく生きてきた
でももしもうちょっと気が弱かったりしたら、この主人公のような立場になってたこともあり得るわけで・・・
それを想像すると、敵より先に男を知ってポイント先制!みたいな発想も理解出来る 中2病っつてもうたらそれまでやけど

余談やけどこの本、従兄弟の青年の私物を勝手に拝借して読みましたごめんなさい
男の子がこの本を読んだとき、一体どんな風に感じるんかなあ
あたしが男やったら、女を嫌いになりそうやね それとも意外に気持ちがわかったりして

2008年
8月25日

『スカイクロラ』

「森博嗣のスカイクロラが押井守監督によってIGにてアニメ化!見ないわけにわ」
ということで楽しみにし始めてから一年越しのロードショー
これはねえ、これはねえ、すんんんごいおもろかった☆
正直期待してへんかったけどね、あの原作の空気感をアニメでどう出すのか、ってとこで、まず原作を超える事はないと思ってた

ところがまったり、原作には無い説明なんかも織り交ぜて、これ原作よりいいんちゃう?とさえ思う出来

聞いた話によると、押井のおっちゃんは原作の少し憂鬱な、はかなくうすよごれ、どことなく美しいあの空の色を出すために、スタッフ引き連れて北欧の空の色を見に行ったらしい 空の色見るためだけに!(ええなあぁぁぁぁ〜〜〜)

その甲斐あってか、空は最高に良かったよ、ブラボー
大好きな加瀬亮の声、ちょっとフェチ入るがあの色っぽい喉仏から震え出る声、ブラボー キャラのスタイルがなぜあんなバランスなんか謎やったけど、最後にはそこまで気にならへんくなってたわ

これは原作→アニメの鑑賞順が正解でした

ブラボー

2008年
8月20日

垣根涼介『ワイルド・ソウル』

めっちゃおもろかった
戦後に行われたブラジル移民政策によって、夢と希望を胸にアマゾンへ移住した日本人達、事前に聞かされていた夢のような話とはほど遠いアマゾンの過酷な現実、悲惨な状況下で次々と死んでいく移民たち、やがてその生き残りと子孫が日本政府へと復習を企てる・・・

まず、戦後の移民政策のむごさに驚いた
あんなめちゃくちゃな事が実際にあったことなんてねえ・・・驚いたのと同時に、戦後の日本の移民政策の実情に興味がわいた

物語はスピーディに進む 全く退屈するページなし!
wikiによると、この本の筆者の垣根涼介はこの『ワイルド・ソウル』を超える作品が最近出てないらしく、しかも安易な性的描写を批判的に見る読者も居るとのことが書かれているが、あたしはそうは思わへんなあ・・・確かに性的描写はほんのちょっとあったが、別に気にはならず、やし、今後の活躍に期待したい、、というか活躍してほしい人

この人の『ヒートアイランド』っていうのも秀作ならしいから、気が向いたら読んでみようと思う

とにかく、めっちゃおもろかった

2008年
4月07日

『エクスマキナ』鑑賞の感想

アップルシード2でもあるようなエクスマキナを観た
正直アップルシードは面白くなかったしその後の話にも興味はないけど、エクスマキナは音のスタッフが良すぎたから音好きとしては観ないわけにはいかんでしょう

細野晴臣の監修の下に、テイ•トウワ、rei harakami等が参加し、細野晴臣自身も坂本龍一、橋本幸宏と新曲を書き下ろしたという、ストーリーがカスでも音の良さで何とかなるんじゃね?くらいのメンツ

だからこそ期待して観たわけサ 
でもね〜、なんかね〜、ちょっと入りこめず・・・

なんやろなあ、士郎正宗は発想とか世界観とかは独特で魅力的なんやけど、話作るのが上手くはないのかなあ
でもそんな事よりたぶんゲームみたいなCG映像と、恥ずかしくなるくらいカッコいいシーン(その恥ずかしさは、海水浴場でTUBEの歌が流れてきたときのような恥ずかしさと、遠からず)とかが、あたしが入り込めへんかった理由と思われる

音はそりゃよかったけどね!
サントラのCDでよかったかな・・・w

2008年
3月26日

養老孟司、3枚目の壁

養老孟司 の『超バカの壁』を読んだ
何冊壁物書くねん、てゆーツッコミが多々聞かれるこの作品
それでもやぱり養老先生、この人の言う事には結構しょっちゅう納得してしまう
内容はニート、フリーター、テロ問題、少子化、等々、現代の色んな問題を、養老さん特有の鋭〜いメスでさばいてる感じ
韓国や中国の反日感情は、「猿真似の日本ごときがっ!」ってゆー思いが根本にあるっていう考察にもなるほどって思った

現代の中国は問題だらけ 環境汚染に安全じゃない食品、偽装、あからさますぎる盗作etc
その中でも今世界中がたぶん一番関心持ってる北京五輪にまつわる色んな問題についてとか、養老さんにバッサリいってもらいたいなあ
中国がなんでこんな無茶苦茶になってるか、の根本とかね

今回も養老節は冴え渡っておりました
だがしかし、語尾をですます調にしたりしなかったりの筆癖が気になるのはあたしだけだろか

2008年
1月22日

けものがれ!

屈辱ポンチ(『けものがれ、俺らの猿と』『屈辱ポンチ』二編収録)を読んだ

もう流石に町田康作品への、あたしの浅〜い脳みそでこねくり回した書評(というよりただの感想)も尽きてきたけど・・・

でもやっぱり書こう、何故なら『けものがれ、俺らの猿と』がめっちゃくちゃ面白かったから
とにかく出てくる人間みんな変人 ほんまにみんなおかしいから、その描写にいちいち笑った

例えば猿の初めの飼い主の田島が、やんちゃな猿に最初優しく諭してるかと思いきや、言うこときかへんからってヤクザになっていって最終的にボッコボコいってる下りとか、最高に笑った
映画は見てへんけどこの役、鳥肌実が好演してるらしいというから、興味わくよね
あとこの話の主人公の家に湧いた奇っ怪な虫の情景とか、かなり独特でアーティスティックに感じた (昔交際していた恋人の家のトイレに貼ってあったコピーはここからの抜粋やったんかー)

あたしが面白い!傑作!って思う作品を選ぶ場合、単純に笑える作品にはやっぱ弱い 根が暗いからだろか
てことで、あたしの中の今のとこの町田康ランクは、これが堂々2位 で、やっぱ『くっすん大黒』が1位 に決定!

2008年
1月15日

『夫婦茶碗』『人間の屑』

『夫婦茶碗』『人間の屑』の2編を読んだ。
どっちもこれまた駄目すぎる男の記録で、夫婦茶碗の方はイカれてるけど根は優しい駄目男、人間の屑の方はたぶん性根も腐っててしかも思慮浅い駄目男 
どっちも最後にはキ○ガイ

町田康ばかり読んでるとその内無意識で駄目男に色気を感じるまでになってしまいそうで恐ろしゅうございます
町田康がカッコいいのは、駄目男やのに天才で成功してるとこやけど

特に夫婦茶碗の駄目男は、町田康自身を投影されてるんじゃないかなって思うような(想像やけど)・・・愛妻家な部分とかも
町田康が愛妻家かどうかは知らんが、夫婦茶碗を読んでるとなんかそんな気がしてくるから不思議

何か、町田康の作品は主人公に町田康自身がしみ出してる感が強くて、そのせいか架空の人物のお話、ではなくて、人物像もその思考回路もリアルに読み取れるのが魅力 だからたぶん尚更笑えるんよなあ

2007年
12月21日

『もやしもん』

今話題の『もやしもん』を単行本で味わっている

何故か菌が肉眼で見える特性を持つ主人公沢木惣右衛門直保の農大でのキャンパスライフをメイン場面として進む、と〜っても豆知識が増える、ためになるマンガ

とにかく菌達がかわいい!しかもわかりやすく色んな菌の特性が萌えの要素満開で説明されてて、賢くなれる
菌達の会話とか行動とか、対する人間達のたちまわりとか、ギャグも程よく入っていて(がしかしそれ自体はあまり面白くはない)、ユルさとカタさのバランスが絶妙

ただ、1〜2巻くらいは女の子の服装がダセぇ・・・
長谷川のボンテージはキャラ作りとして許すとしても、別におシャレにせんでもええから気にならん程度にはすべし、作者センス無いならせめて資料見ろよ、
とか思ってたけどそれも3巻以降はましになりました

脱線したけど、とにかく菌が可愛くて勉強になるマンガ
はっきり言ってキャラの練りとか全然足りてないし、ストーリー展開もちゃっちいけど、上記の理由で捨てたもんじゃないです
もうちょっとそれぞれのキャラを立たせる事と、それが生きるストーリー、あと顔のかき分けと絵のレベルを上げれば最高のマンガになるかもね
これから先しょうもない恋愛ネタとかで今の面白さが冷めていかないことを強く願う

ヨーグルト食べたくなったなあ

2007年
10月29日

筒井康隆『パプリカ』

これは、う〜ん、アニメを先に見た(しかも面白かった)ってゆー順番からして間違ってたんかな?

とりあえずあたしの筒井康隆評価は下がった
面白かったけどね
なんてゆーか、好きじゃなかったってゆーか、SFとしては最高に面白い設定やし、そのへんやっぱり筒井あっぱれなんやけど、どうも・・・

一番の原因は、パプリカとそれを取り巻く男達の現実感0の設定

絶世の美女千葉敦子ことパプリカに、敵であろうが味方であろうが軒並み惚れてく男達(少女マンガかいな) それを結局welcomeに受け入れて、関係を持つパプリカ(少年マンガかいな)

これは筒井の理想世界??

その設定に入り込めへん故に、物語自体にも入りづらかった

極めつけは最後のページ
ここここれどうゆーことやねん!

パプリカが覗いてる夢、それを覗いてる読者 現実ってそもそも何?
どっちにしろ、自分が信じてる現実がほんまの現実であることを確認する術はないのかもね

2007年
10月29日

町田康『きれぎれ』

何故、これが芥川賞!?とは思った めっちゃ難解やし・・・
何が難解かって、現実世界の描写と妄想世界の描写に境界が無い文体
あれ、これはもう妄想の事やんな??みたいに、良く理解しながら読もうとすると、かなり難しい作品ちゃうかなあ

だからあたしは、途中からその読み方をやめた

作者とおんなじ立ち位置、つまり夢現の溶けた世界の住民として読む事にした 

そしたらなんとまあ、この物語は音楽になって吸収された!
読むっていうか、流れを聞くっていうか、町田康はパンク歌手やから、これはパンクなんかな?うん、パンクな要素も盛りだくさんかも
でもあたしの印象は、そこまでパンクではなかった もうちょっとこう、ほらあの昔流行った『たま』のさよなら人類のような、民生のような、そういう脱力感があって、でもってアホ満開、ついでにエネルギッシュ

その感覚があたしには新鮮でした

2007年
10月05日

町田康『くっすん大黒』

もう三日も飲んでいないのであって、実になんというかやれんよ。ホント。酒をのましやがらぬのだもの」で始まるこの物語。この冒頭が、この小説の空気感(というか町田康節)そのものなんちゃうかなあ

落ちぶれ飲んだくれ主人公 対 部屋にころがる安定の悪い大黒、という情景から、この話は始まる。

とにかく最初から最後まで面白い 面白いってゆーのは笑えるってこと ほんまに 町田康の文体はやはり相当な引力でした
出てくる奴出てくる奴み〜んなキチガイ しかもそのキチガイ具合が半端無くおもしろいのです そんな登場人物達に憤る主人公は、実は割とまともなんかもとも思うが、そんな事はなく、充分におかしいのであります、あっぱれ

最悪の事態でもふざけてとらえて何のその
案外嫌な事とか怖い事とか面倒な事とか、そういう世の中の負の要素を一番かわしていきやすい姿勢なんかも まあ、実際こんだけその軽さに徹せる人はいないとしても、底抜けに気楽で明るい精神こそこの話の雰囲気をこれだけ魅力的にしてるわけです

こんなに面白い状況を考えるんが上手い人、知らん
うーん、独特すぎて上手く言えんが、最高に楽しめた

2007年
9月18日

『スカイ・クロラ』ある死なない飛行機乗り達の物語

I.Gでのアニメ化に向け、早速読んでみた、スカイ•クロラ

いつかの時代の、たぶん未来の、飛行機乗りの話
戦争なのか、戦争のショーなのか、勝ってるのか負けてるのか、何故戦ってるのかはっきりしない設定で、主人公カンナミユーヒチは敵を撃墜し殺戮を繰り返す
カンナミも、カンナミを率いるクサナギスイトも、どこか冷たくて何となく闇を背負っているような、そういう空気の中で物語はほとんど説明のないまま淡々と進む
そんな中、カンナミは、クサナギスイトも自分と同じ人種、「大人にならない永遠の命を持った子供」キルドレであることを確信していくー
死ねないカンナミ達は、人生をどう受け止め、自分が自分であることをどんな風に自覚しているのか・・・

この物語は基本的に説明が無い そういう姿勢も微妙なバランスも攻殻機動隊と似通ってるね 今更元ネタを知った感じ
内容としては、最後まで退屈することもなく、ソーメン食べるみたいに読めたけど、何かいまいち・・・
たぶんそれは謎が謎のまま終わってるからと思う
続編の『ナバテア』でも謎は明らかにならへんらしいし

いや、別に明らかにならへんくてもええねんけど、もう一歩踏み込んだ「あーそうなんや」っていうくびれがあってもええんちゃうかな 

ただ、カンナミという主人公にはちょっと惹かれた
(貞本義行が描いたらめっちゃ素敵ボーイになりそうな・・・あ、どうでもいいね)
彼自身が作品自体の空気感そのものやと思う
その魅力が、この作品の魅力

これを押井守がどう描くか やっぱり楽しみ

2007年
9月17日

初めての森博嗣『すべてがFになる』読了

「はじめから完成されていた作家」と言われる、森博嗣
この人の本を読みたい、と思った理由のひとつに、この人自身への興味があげられる
だって国立N大学助教授として「粘塑性流体の数値解析手法」(何それ?)を研究する身でありながら、1996年の小説家デビュー以降100冊を裕に超える秀作を出し続けているなんて、”すごいひと”であることは間違いなさそうやし?

今回読んだ、『すべてがFになる』は実はデビュー作で、この作品でメフィスト賞を受賞している 内容は、密室殺人系の推理小説

ぶっちゃけ推理小説ってあたし自身はそこまで好きな類ではない でもこの本が、まだパソコンやネットワークが今程浸透してなかった時代に書かれたって思うと、賞賛に値する 現在の感覚で読んでも、物語としてもしっかり面白かったし 人間の感情の描き方とか、あんまりパッとしいひんかったけど、ま、推理小説やしね 

この人の『スカイクロラ』ってゆう作品が2008年、押井守監督でProduction I.Gにて映画化される!
これはめっっちゃ楽しみ

待てないので次はさっそく『スカイクロラ』を読んでみようと思う 
今回は原作を先に知るパターンで・・・

2007年
9月02日

劇場版エヴァンゲリオン 序 

待ちわびてたわけでも何でもないけど、早速観てきた
第6話までの、TV版エヴァンゲリオンで言うところの一番ストーリーに破綻の無い部分のリメイク(?)
映像は見応え十分、とくにラミエルとの戦闘シーン!これは大画面で見る価値あり

でも、話のしょっぱなの、シンジがいきなり呼び出されて、いきなりエヴァに乗れと言われて、(ここまではまあわかるけど)いきなりミサトに「自分から逃げちゃだめ!」みたいなことを言われるシーン、めちゃくちゃ萎えた
入れへんねん、その不自然な台詞と展開 どうせならそういうとこももっと直してほしかったな・・・
ただ、それでも終わりまで飽きさせへん迫力はあったから救われた

今後の続編3作で、一体どんなストーリー展開になっていくのかは知らんけど、すでにあるエヴァのグダグダなまとまりの無さはなんとかなるんかなあ
「まごころを君に」の巨大綾波レイの血痕がすでに月あったり、カヲルが既にシンジを知っていたり、時間軸のゆがみがあるっていう設定なんは確かみたいやし、今後前作からどう変わって行くのかちょっと気にはなる

まさかまた世界観だけでエヴァの色々な謎が解ける事も無くこのまま雰囲気で終わったとしたら、もう庵野秀明はエヴァで何がしたいのかわかりません
エヴァンゲリオンって、庵野秀明は「あんまり落ちとか意味とか考えずに世界観だけで作ったアニメが凄い受けてしまってラッキーでも終わりどうしようまあいっか」っていうノリのような気がして成らない あくまでもあたしの見解やけど・・

この流れをもっと抜け目のないアニメに仕上げてくれる事を望む!
そしたら世界観、映像、キャラクター、ストーリー全部に魅力のある映画に絶対なると思う

2007年
8月31日

『不都合な真実』 温暖化は予想以上に深刻だ

このドキュメンタリーを見て、そのまま素直に思った事はズバリ、「地球ヤバい!」やった
温暖化で氷が溶けてシロクマは溺れるし、大きな都市は沈むし、異常気象でハリケーンや台風が増え、疫病も流行しやすくなって、とにかくこのままじゃもう先が見えてる

アル・ゴア氏は30年程にわたる研究の成果と思いを、このドキュメンタリーにギュッとつめこんだんじゃないかな ついでに自身の宣伝広告も・・・

信憑性のあるデータとかグラフ、その他色々な専門家の見地は、「地球ヤバい!」と思わせるのに十分な説得力があった 実際何とかして、地球人が一丸となって必死こかな、ほんまに地球はあかんと思う

もちろん、1つの目的の元に作られたドキュメンタリーは、それ自体がフィクションである側面もあるから、鵜呑みにするとほんまの真実よりは誇張された情報を信じてしまうことにはなりかねない
ドキュメンタリーに嘘の情報は無くても、見せる情報を選ぶ事はできるからね

ただ、それでもやっぱり地球がピンチなのは、ほんまのことじゃないかな
CO2排出力がずば抜けて多いアメリカ
アル・ゴア氏の政治家としての善し悪しはよく知らんけど、どうひいき目に見てもブッシュよかいいでしょう

少なくとも環境のためになる事を、彼はやろうとすると思う
そしてそれはアメリカにとってだけじゃなくて、世界のために重要なこと

アメリカの犬みたいな日本 いっそのこと、アメリカの51番目の州になって、アメリカ合衆国の選挙権を獲得するってゆーのはどうだろ

2007年
7月29日

ゆるく読み終えたアフターダークの起承起承

村上春樹の『アフターダーク』
村上春樹の中では結構新しい小説で、細部の描写もイメージしやすかった
主人公は19歳の女の子 多感で強くて弱い時期

雰囲気とか気持ちの説明とか、情景とか、やっぱりさすが村上春樹節で、ひきこまれるものがあった 今回は暴力は少しあったけど性描写も無く、その割にはパンチも効いてた

ただオチがないねん・・・・
ほんま、予想はしてたものの、おなじみの尻切れ(×_×)
ええぇぇぇぇ〜、そこでおわんの〜っ!!?
結局なんやってん?

それは想像にゆだねるってことか?

否!

たぶん春樹は面白い行程は作れてもオチが考えられへん人なんや
でもおもろいしええやろ?という姿勢

それも否!

物語なんてオチがあってこその面白味
つまりこの作品は糞

おなじみの、起承転結とはいかない春樹作品でしたw

2007年
7月22日

時をかける少女と高校時代の回想

昨日、もちろん見逃さずに観た、『時をかける少女』
予想以上に、めっっちゃ良かったなあ これは★4つ半!

元気いっぱいの女子高生、主人公マコトの、切ない青春が観ていてジワーンと来るような、余韻の残るアニメでした

実際この原作が描かれた時代とか、映画が撮られた時代より、景色も台詞の一言一言も今風に創られてて、出てくる男の子もかっこ良く(←これ重要)感情移入もしやすくて、自分の高校時代を思い出したりした 個人的に貞本義行の描く「かっこ良い男子」は、かなりいい味出してると思う それは貞本義行の描く女の子よりもより現実味があって、実在してそうで、色気がある(と思うのはあたしが女やからかいな?)
いやしかしあたしはあんなあまずっぱい高校時代無かったな〜ッ!タイムリープしてもう一回やりなおしたい 定期テストと受験は二度と嫌やけどね

テーマであるタイムリープ(時空を行き来する事)に対しての感想より、全体的な雰囲気とか、何より主人公の切ない恋とか、夕焼けとか、そういうのがグッときた

グッときた!!

ただCMはどう考えても多すぎ(T∀T) 
忘れた頃にCM無しでもっかい観るとしよう

2007年
7月11日

家族八景 他人の心を観る事が出来るある少女の物語

小学校の時に先生に話を聞いてから、ずっと気になっていた小説『家族八景』
ようやく読破

人の心が見えてしまう、家政婦業の少女七瀬が主人公
表面とは裏腹のドッロドロの夫婦間の感情、あらゆる人の自我とそれを維持するための精神構造、嫉妬、怒り、自覚に至らない深層心理・・・

多分誰もが持っていて、でも直視したくないような人間の汚い部分を、ありのまま見せちゃいました〜みたいな、そんな小説
怖いもの見たさが後押しして、めっちゃ面白かった まあ数カ所矛盾が気になった部分はあったけどー

読みどころは、どの種類の人間の精神も、リアルに描かれてるとこ
あたしなら、自分に近い精神構造の人とかの事は表現できても、自分と全く違う人の気持ちは想像の域を越えへん
筒井康隆にとって、家族八景で描いた人物のうち自分自身と近い人とか居るんかな
自分自身と違う人の事まで、あんなリアルに書けてすごいな

とか、話の筋とは関係ない部分が気になったりして...

とにかく興味深い作品でした

2007年
7月03日

尊敬すべき故人が残した笑いと頭の中のカユみ

今日読み終えた、中島らも著の『頭の中がカユいんだ』の話
らもは、『頭の中がカユいんだ』について、読者のためじゃなくて自分のために書いたと言っている
自分のために書いたのがこんなに面白いなんて天才丸出しやなあ

『頭の中がカユいんだ』は、結構ダークな背景描写もちらほらしつつ、でも読んでるとめっちゃ笑ける事が多くて、2回程爆笑を押さえるのんに電車の中で必死になった
そんな中でも、深く心にめり込んできた文章があった(以下抜粋)
「酒も煙草もやらずに、
毎日五キロのジョギングやってますという人はたくさんいるだろう。
ジョギングをしていると、段々に陶酔状態になってくる。
「ランナーズ・ハイ」というのだが、これは脳中に
モルヒネに構造の酷似した成分が作り出されるからなのだ。
ジョギングなどは靴が減ります、と言って
貯金通帳の数字をひたすら眺め続けている奴もいる。
「一日一善」に固執する奴の精神構造というのも、
完全に中毒者のそれだ。
要するにみんなラリってる。
ラリってる中で一番たちの悪いのは思想と宗教にラリっている奴だろう。
ああいうのは僕はこわい。目がすわっている。
睡眠薬の方がまだずっとマシだ。
自分がラリっているのがわかっているからだ。
結局、人間はどっかにポッカリとばかでかい穴があいているのだ。」

人間はボッカリとあいた穴を埋める為に、何かにハマったり生き方に固執したりするのじゃなく、ボッカリ穴があいてるせいで、何かにハマったり固執したりせざるを得ないんかも

その現象から逃れて生きていく事はできるのかな・・・
できひんやろな〜
その人がその人であるために、その人がその人である以上、やっぱり人間はどっかにポッカリとばかでかい穴があいているのだ

うーん、納得!

2007年
6月10日

パプリカの幻想 夢と現の境界とその意味

評判がいまいちっぽかったから映画館には観にいかへんかった、映画パプリカ
でも筒井康隆の原作で、今敏が監督、マッドハウスで制作とあらば、例えそこまで面白くないにしても絶対一応観なあかん 話題性はあっても所詮難解すぎて楽しめへんアニメかなって思いつつ観賞
んで観てみてびっくり、め〜ちゃおもろかった!!
もうね、最初のオープニングからずずって入れ込まれました
そこは音楽の成せる技、平沢進のサウンドトラックはほんまにぴったりで最高やった

ストーリーは、確かに難解やけど、覚醒した状態で夢を観てる感じがして、不思議で、映像の奇麗さも手伝って全く飽きることはなかった

あたしは普段からほんまによく夢を観るタイプで、というか覚えているタイプで、夢にはすごい興味がある 起きてすぐ夢を忘れてしまったり、断片的にしか覚えてない事が多いのは、夢自体が断片的なシーンの連続でできてるんかも て、この映画みて思った
観る前は「パプリカの髪型だっさ!」とか言うてたけど、そんな事は全く気にならへんかった

これは買いかも

一個気になった点、DCミニを創った天才科学者時田の声がヤムチャの声やった事・・・
何言われても、もうヤムチャに思えて仕方ない

てゆうのも含めての総評、う〜ん

85点!!